「安城百景55 小川町 桜井小学校(画流三)」
卓球の練習中、子どもたちが練習に球拾いをしないでおしゃべりしていました。何度も注意しましたが、いうことを聞いてくれません。
「この、ばかものが!」と叱り飛ばしました。
後ろからお母さんたちの笑い声が聞こえていきます。
なみへいみたい。
なんですか?
いそのなみへい。サザエさんの。
ばかもの、ひさびさにきいたね。
なみへいは勘弁してください。でも、いいかも。
桜井小学校は2010年(平成22年)に別の場所に移って新しい校舎が立ちました。桜井という地域は温かい人柄が多く、こういった公共施設の建設にはとても協力的です。地元では、子どもたちのために何とかしようという話がよく聞かれました。安城の発展は地元の皆さんの力が基礎であることは間違いありません。
絵の左に小川神社の森があります。
僕が小学低学年の秋、色づいた葉っぱを持ってきなさいという宿題が出ました。仕事で忙しい親たちに代わり、叔母のみえちゃんが自転車で小川神社に連れて行ってくれました。誰もいない境内一面が赤や黄で鮮やかに染まり、とても感動しました。
みえちゃんは今年の10月に他界しました。僕にとって忘れられない出来事です。