「安城百景２９ 今本町 旧国道一号線の松 （画流三）」

旧国道一号線の松並木は松くい虫の被害にあったり、台風で倒れたりして、今では並木という形で残っているのは僅かです。

江戸時代には松並木の下を参勤交代の行列が通ったとのこと。子どもころそんな説明を聞いて、ちょんまげ姿で歩く行列を思い浮かべたものです。大人になってもそのイメージは持ち続けていました。区画整理に関わっているとき、松並木を復活させて、いつか参勤交代の仮装イベントが開かれるといいねと話し合ったことがあります。区画整理とは、街を作り直すだけでなく、過去を思い起こしたり未来を創造するものであると、ある教授から聞きました。

旧国道の松並木は、安城市にとって大切なものであると思います。

スケッチした松は斜めに傾きながらも、懸命に立っています。その姿から強い生命力を感じます。