「安城百景３ 里町 猿渡川」

「風景の尊厳」
スケッチをしていると、目の前の風景がいつまで残っているのだろうかと思うことがあります。
建物や樹木は長く残りそうにありません。道はどうかと言われれば、それも永遠ではないでしょう。川はどうか？　永遠、、かな。

区画整理で町を作り変えてきた自分が言うのはおかしいことですが、風景の尊厳というのがあるはずです。区画整理が間違いではないと思います。その地域の人が安全で住みやすくなりますから。
誰もが懐かしがる風景を残してほしい。その景色にいつでも出会うことができる、みたいな。周りの景色と合わないスクラップ＆ビルドはどうなのかなと思う、今日この頃です。

我々は風景の中で生きています。気持ちがいい風景の中で暮らしたいですね。

猿渡川は僕の好きな景色の一つです。この曲がりくねる川べりには、地元の方々が大切にしている花壇があります。そういった人たちを感じながら描いていると、心が明るくなります。