「安城百景15 木戸町」
いつも、風景の尊厳を意識して絵を描くことにしています。素敵な風景が長くあり続けてほしいと願っています。風景は地域の宝ですので、それを汚すことがないように。
僕の母親の実家がこの近くにあり、この辺りは僕の故郷でもあります。
子どものころ、この地域の西(野寺町)で狐に化かされたという話を叔父さんから聞きました。開墾された畑から帰る途中に日が暮れてきて、歩いても歩いても村の明かりに近づけなかったそうです。物音に振り向くと、二匹の狐がこちらを見ていたと。
狐が見ていたのは、人間の身勝手さだったのでしょうか。